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なぜ自己嫌悪が役に立たないか

親のそのような態度を内面化した結果、自分のマイナス面の理解には常に嫌悪感を抱くことになる。これは、暴力と恐怖によってしつけられてきた人間と同種で、自己の内面にたいする洞察力を著しく欠く結果となる。

本来、子供が何らかの粗相をしたときには、その行動がどういう意味をもつかだけではなく、自分自身がなぜそれをしてしまったのかを子供に考えさせ、それによって内面の洞察力をつけさせ、その結果として行動を律するように導くのが理想だろう。しかし、未熟な人間に育てられると、何かのイタズラや間違いやマイナス面にたいして、子供は常に嫌悪感をぶつけられることになるのである。おそらくそういったしつけをする親自身が、嫌悪感をぶつけられて育てられたのだろう。

自己の内面の洞察能力が低いと、自分がなぜそれを欲したかがわからない。どうしてそういう行動に出るのかが自分自身がわからない。その結果、根本的に行動の矯正など不可能になってしまうのだ。

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